ルアンパバーンを歩いていると必ず、鮮やかなオレンジ色の袈裟を着た僧をたくさん見かけます。
早朝には、托鉢が行われます。それはとても幻想的な光景なので是非見学に行ってみましょう。
托鉢(たくはつ)とは
托鉢とは、
僧が修行のため、鉢を持って米や金銭の施しを受けて回ること
僧侶たちが早朝に街中を歩き、信者から必要最低限の食料などを乞います。
また、信者から食料などを喜捨されるだけではなく、それを僧侶たちが必要な人たちに配りながら歩いていきます。それをもらうために、ずらっと並ぶ列には信者や観光客以外に地元の子供達などがカゴなどを持って座っています。信者から直接貧しい人たちに、ではなく僧侶を通して分け与えられるというところに意味があるようです。
また、ラオスでは子供の僧を多く見かけます。家庭が貧しいなどの理由で出家し、お寺でみんなで過ごすそうです。ただ一度僧になっても20代のうちに僧をやめることがほとんどだそう。日本ではお坊さんをやめるっていうイメージはないですよね。
何時ごろ?
托鉢は5時半頃から見られます。
インターネットで調べていると、ルアンパバーンの托鉢は観光客向けにアレンジされているため少し明るくなってから始まります、と書いてあるものもありましたが、私が訪れた時(1月)は真っ暗の中始まり真っ暗の中終わりました。5時過ぎくらいに外に出ると多くの地元の人と観光客が待機をしていましたが、見えやすい場所がないというほど混んではいませんでした。
托鉢が見れる場所
多くの人が集まる場所は2カ所。このあたりです。(この2カ所以外でも行われますが、規模が小さいです)
私は朝起きれるか心配だったので、托鉢が行われるすぐ近くの宿に泊まりました。
ホテル情報 サヤナホーム
寝るだけには部屋も広く、十分な宿でした。大きめの他人の家にお邪魔しているという感じ。朝ごはんもついていて、スタッフもとても愛想が良かったです。部屋でゆっくりする時間も欲しい場合はもう少しランクが上の宿を選んだ方がいいと思います。
托鉢に参加するには?
観光客もこの托鉢に参加することができます。
通りに出ると、もち米やお菓子を売っている人がいるのでその人達から購入します。そして、僧侶が通る道側にずらっと椅子が用意されているのでそこで並んで座って待ちます。(もしくはゴザなどを用意してください)
僧侶が列になって通るので、少しずつ籠に入れていきます。僧侶の列が結構長いので量を考えて配分してくださいね。
私は写真を撮りたかったのでこの列には参加せず、邪魔をしないように少し離れたところから望遠レンズで撮っていました。
托鉢に参加する際の注意事項
- 絶対に触らない
- 話しかけない
- 横切らない
- 露出の多い服装は避けて
僧侶にはたくさんの決まりがあるので、きちんとルールを守りましょう。彼らは観光客のためにパフォーマンスをしているわけではありません。
こんなの絶対ダメです。
早朝は寒いので、上着を持っていきましょう。私はTシャツの上にCHUMSの夏用ジャンバーを着て出ましたが、それでもちょっと寒かったです。
実際に見学してみた
写真で見る托鉢
5時過ぎから待つこと15分くらいですぐに托鉢が始まりました。
暗い中、少なめの街灯に照らされる鮮やかなオレンジ。
地元の人と観光客で多くの人がいるのに、静寂の時間。
喜捨の列が終わるとそのまま僧侶達はお寺に戻っていきます。
また、僧侶から食べ物を与えられた地元の人たちも帰っていきました。
托鉢後には朝市が始まるので、それを少しのぞいでから宿に戻りました。(そして宿で二度寝)
感想
特にルアンパバーンの托鉢は、観光向けになりすぎて本物じゃない。という人もたくさんいます。でも、私は行ってみて本当に良かったと思いました。真っ暗の中に綺麗なオレンジの袈裟を着た何十人もの僧侶が歩いていく様子は神秘的で、今まで見たことのない息を飲む景色でした。
ちなみに、街灯も少なく暗い上に僧侶の歩くスピードが思いのほか速かったので、写真撮影がとても難しかったです(ただの力不足説もありますが)。悔しかったので3泊中2日とも朝5時に起きて見学に行きました。結果は…同じでした。笑
まとめ
ルアンパバーンの托鉢については、確かにいろんな意見があります。ただ、見学に行って、または参加してみて「何も感じなかった」という人の方が圧倒的に少ないのではないでしょうか。私は早朝頑張って起きる価値は大いにあったと思います。是非、この神秘的な体験をしてみてください!