楽しく英語を勉強したい
と思った時に誰もが思いつくのが「英語で映画を観よう!」という方法です。
ただ、趣味で映画がものすごく好きな人や英語の上級者でない限り、この勉強方法を継続してできている人をあまり見たことがありません。
一番の理由は長すぎるから。
そこで、有効なのが「テレビドラマ」。特にシットコムという分野が最適だと思います。
その中で世界で一番有名と言っても過言ではないドラマ、FRIENDSについてまとめました。
この記事の目次
シットコムとは?
メモ
シットコム=sitcom (シチュエーションコメディー)
特徴
- 主要な舞台は固定
- 主要な登場人物もほぼ固定
- 物語はおおまかには続いているが、基本的には1話完結
- 観客の笑い声や拍手などが入っている
例) フルハウス
- 舞台→ダニエルの家
- 登場人物→ご存知ジェシーおじさんやミシェル
- 物語はおおまかには奥さんをはやくに亡くしたダニエルが、友人に助けられ子育てをしていく話で、毎回色々な事件がおこる。
このフルハウスももちろん人気ですが、多くの人がブログ等で紹介されているようにFRIENDSが英語の勉強に適しています。
FRIENDSはどんなドラマ?
- 1994年~2004年にテレビ放送
- 舞台はニューヨーク
- 「セントラルパーク」というコーヒーショップのシーンが多い
- 主要人物は個性豊かな6人の男女
フレンズはなんとシーズン10まで続いた大ヒットシリーズ。
6人の男女それぞれの個性が爆発しています。
基本的にはバカらしくて笑えて、
ときには切ない恋愛もはさみ、
社会問題なども考えさせられることもある
色んな側面を持つドラマです。
当初1話あたり1人30万円程だった出演料が、ラストシーズンには1億2000万ほどに上がってしまってドラマが終わったのでは?というのが有名な話です。
個性豊かな6人の登場人物
とにかく登場人物が個性豊かすぎておもしろい!
まずはここをおさえるとスムーズにドラマの世界に入れます。
6人の登場人物の特徴
レイチェル(ジェニファー・アニストン)
- 家がお金持ち
- 世間知らず
- 自分でお金をかせいだことがない
- お嬢
- 見た目がよく学生時代から人気者
- 両親から甘やかされて育った
ポイント
そんなに難しい話はしない印象。発音もくせがないので聞き取りやすい。
レイチェル役のジェニファーアニストンは、フレンズにゲスト出演をしたブラッドピットと結婚をしていた過去があります。
モニカ(コートニー・コックス・アークエット)
- レイチェルとは昔からの親友
- ユダヤ教
- ロスの妹
- レストランでシェフとして働いている
- 6人の中で一番のしっかり者
- 仕切り屋で負けず嫌い
- 神経質で潔癖症
- 太っていた過去がある
ポイント
速いがはっきり発音するのでわかりやすい
ロス(デヴィッド・シュワイマー)
- モニカの兄
- ユダヤ教
- 博物館で研究員として働いている
- 理屈っぽく頑固
- 疑い深く慎重派
- 学歴が高く知的なキャラ(だと自分では思っている)
- 結局イジられキャラ
ポイント
大きく口を開けて大げさにゆっくり発音するのが特徴
チャンドラー(マシュー・ペリー)
- ジョーイのルームメイト
- ロスとも元ルームメイト
- 裕福な家庭に生まれる
- 幼いころに父親がゲイであることが発覚し離婚
- なんでも皮肉で返さずにはいられない
- いつもジョークばかり言っている
ポイント
あまり抑揚なく早口で話すことが多いので聞き取るのが難しいが、含まれる嫌味がおもしろい
ジョーイ(マット・ルブランク)
- チャンドラーのルームメイト
- 売れない役者
- 異性からはとてもモテる
- 陽気で単純でおバカな性格
- みんなと会話がうまくかみ合っていないことが多い
- でも気にしている様子もない
ポイント
性格と同様、単純でシンプルな話し方をするのでわかりやすい。語彙力がないことも逆に学習者にはありがたい。笑
フィービー(リサ・クドロー)
- マッサージ師
- 歌手活動もしている
- モニカとは元ルームメイト
- 一卵性の双子の姉がいる
- ベジタリアン
- 複雑な家庭に生まれ、ホームレス経験もあり
- ヒッピー文化の影響を大きく受けている
- スピリチュアル
ポイント
突然突拍子もないことを話し出したりするのでキャッチするのが難しいこともあるが、理解できて笑えた時がうれしい
シーズン1の第1話
シーズン1の第1話は、結婚したばかりの奥さんから「私、レズだったみたい!別れて」と急に離婚を言い渡されたロスをみんなで慰めているところに、ウェディングドレス姿のレイチェルが現れるというシーンから。(最初からぶっとんでいる)
レイチェルはレイチェルで、いざ結婚式当日!となったところで結婚相手の歯医者に対して「あれ、全然この人好きじゃないかも!」と気付いて結婚式場を抜け出し、昔の友達であるモニカのところに逃げてきたのだった。
実はロスは高校時代、レイチェルに思いを寄せていて・・・というところからストーリーは始まるのです。
なぜ英語学習に適しているのか
理由は大きく4つあります。
- 英語のくせが少なく、聞き取りやすい
- 言語そのものだけでなく、日常や文化も学ぶことができる
- 1話が短い(22分)
- シンプルにおもしろい
FRIENDSは友人、恋人、家族間の日常会話がほとんどなので、どれもこれも参考にできます。
ポイント だいたい1話の中で、3つの問題や事件が平行して起こり、22分の間にすべて解決します。 シーンはたくさん与えてくれる上に、複雑なことはなくとても理解しやすい構成になっています。
「仕事について」
「シェアハウスについて」
「価値観について」
「恋人について」
「実家の両親について」
「タトゥーについて」
「病気について」
など、その時々でトピックがはっきりしているのでどんなシーンで使われる会話なのかが明確です。
なんといっても、キャラクターが個性的でおもしろいので特徴がわかってくるとずっと苦もなく楽しく見つづけることができます。
FRIENDSを使った勉強方法
- まず見て楽しむ
- 字幕で確認
- 台詞を真似する(シャドーイング)
これでリスニング・リーディング・スピーキングを網羅。
字幕なし?字幕あり?などについては、ご自身のレベルに沿って下記を組み合わせるのがいいと思います。
見る方法は4パターン
英語音声(字幕なし)
英語音声(英語字幕)
英語音声(日本語字幕)
日本語音声(英語字幕)
例1 自分の理解度を把握したい場合(3回)
英語音声(字幕なし)
↓
英語音声(英語字幕)
↓
英語音声(日本語字幕)
例2 まずしっかりストーリーを理解したい場合(3回)
英語音声(日本語字幕)
↓
英語音声(英語字幕)
↓
英語音声(字幕なし)
例3 ただただ楽しみたい場合
英語音声(英語OR日本語字幕)
勉強のコツ
勉強勉強しない!
→ とにかく楽しんで見るのが一番のコツ。
この回はあんまりおもしろくなかったなぁ、と感じた時は1回だけさらっと見て次にいく、という感じで。
理解できなくても気にしない
→ 何と言っているかがわかったとしても、なぜ笑っているのか理解できない、というシーンも多いかと思います。
それは語学力そのものが問題なのではなく、文化的な背景があるのであまり気にせず進めてかまいません。
文化をひっくるめたジョークなどはすぐに身につくものではないです。
実践しよう!
→ こんな台詞使ってみたいな、と思ったものはすぐに実践で使ってみましょう。
なかなか英語で話す機会は少ないかもしれませんが、真似して口に出して言ってみるだけでも大きな効果があります。
FRIENDSが見れる動画配信サービス
- U-NEXT
- hulu
- Tsutaya TV
- amazonプライム
Netflixでの配信は2020年以降なくなりました
字幕があるかどうかは必ず確認してください
まとめ
FRIENDSはただおもしろいドラマというだけでなく、なんとも無駄のない英語のツールだといえます。
続けて見ているとそれぞれのキャラクターにも慣れ親しんでくるので、初見の映画と比べて登場人物や場面を理解しないといけないストレスがなくなります。
こういった背景が自然にわかってくるのでとてもストレスフリーで英語を学ぶことができます。