海外で出産、となると出産自体はもちろんですがさらに心配なのは産後。
なかなか両親を呼ぶのも大変。
何かあった時どうしよう…
出産前から心配がつきません。
私たち夫婦は現地採用で2人とも働いているので、私が取得できる産休・育休はたったの98日。
これでも増えた方で、2022年末まではたったの60日でした。(ぎりぎりセーフで98日取得!)
驚きの短さですよね。
ただ、その分一番優先的に考えるのは「母体のリカバリー」
マレーシアでは産後のケアが手厚かった!
主に利用するのが産褥アマさんか産後ケア施設のどちらかです。その二つについてまとめました。
この記事の目次
日本では浸透していない産後ケア
マレーシアでは働くお母さんが多いため、産後ケアが充実しています。
1ヶ月間(4週間)利用する人が多いようですが、中には60日や100日など長く産後ケアセンターに滞在する人もいるとか。
日本人や韓国人は2週間くらいの利用も多いと聞きました。
母業初心者なのにこちらでは日本のような教室もほとんどないので、授乳や沐浴なども教えてもらえるというのも大きい。
ローカルの同僚に相談したり自分で調べたりしたことをシェアしたいと思います。
産後に利用するのは主にこの二つ。
- Confinement Lady 産褥アマさん
- Confinement Centre 産後ケア施設
どちらもメリット・デメリットがあります。
それぞれまとめてみました。
Confinement Lady 産褥アマさん
日帰りもしくは泊まり込みで母子のケアをしてくれる女性。ナニーとも呼ばれます。
産後に4週間お願いするのが一般的です。
主に含まれるもの
- 新生児のケア
- 授乳などの指導
- 食事の準備
- 掃除・洗濯
- マッサージ
- お風呂の準備(ハーバルバス)
コスト RM5,000〜
メリット
- 施設に比べて低コスト
- 家に来てくれるので楽
- 1−1で赤ちゃんを見てくれるので安心
デメリット
自分の家に来てくれるので準備などが必要ないのがいいですね。また上のお子さんがいる場合などもストレスが少ないかもしれません。
Confinement Centre 産後ケア施設
中国、台湾、韓国でもかなり浸透している産後ケア施設。
女優の小雪さんが韓国でこの施設を利用したことで一時期日本でも話題になりましたね。
こちらは産後すぐに母子で入所します。
主に含まれるもの(1例)
- 1部屋(夫や兄弟も一緒に泊まれる)
- ナースによる24時間体制のケア
- 掃除・洗濯
- 出産後の栄養を考えた食事(間食も含めて1日5食)
- 赤ちゃん部屋(CCTVあり)
- お風呂(ハーバルバス)
- マッサージ(90分×3回)
- 施設滞在期間の赤ちゃんの服
- おむつ
- 赤ちゃんの食事、排便、体重、黄疸などの記録
- ニューボーン&家族フォト
- 授乳コンサルテーション
こちらは私が実際に利用した施設の例なので内容は異なるかもしれませんが大体このような感じです。
とにかく手厚く、母親は赤ちゃんを任せてゆっくり無理なく回復を目指すことができます。
コスト RM10,000〜30,000(28days)
メリット
デメリット
どちらもメリット・デメリットがあります。
ただ、このような産後ケアの選択肢があるのはとてもありがたいですね。
私が産後ケアセンター(Confinement Centre)を選んだ理由
実は同僚に相談するまで、私はこの施設について全く知りませんでした。
なので漠然と産褥アマさんを探そうかな…と思っていたのですが、実際に利用した同僚の話を聞いてからは断然こちらだ!と思うように。
私がケア施設を選んだ主な理由は3つ。
ポイント❶
赤ちゃんが安全だと思ったから
24時間体制でナースひとりにつき3人の赤ちゃんを担当。(施設によっては2人)
赤ちゃん専用の部屋があり設備も万全。何かあった時の病院への連携もスムーズ。CCTVで夫も仕事場から赤ちゃんを確認することができます。
初めてのことなので不安がいっぱい。何かあった時に専門知識を持った人がいてくれるというのは本当に心強いです。
ポイント❷
夫も安心
夫は仕事柄不規則な生活。
母初心者の私と赤ちゃんが施設に入った方が安心するだろうと思ったからです。離れ離れ…といってもいつでも夫も泊まれるので問題ありません。
ポイント❸ 日本では体験できないと思ったから
こういった施設は中国や台湾の習慣に則って産後の生活を行うところが多いです。その生活がとても興味深い!(もちろんマレー系もインド系もあります)
ハーブを使った料理やお茶、産後のどのタイミングでどんなものを食べるのか。
また、マッサージやハーブのお風呂まで。至れり尽くせりの生活。
日本でもこういった施設はあるにはあるようですが、「産後ケアリゾート」という感じでコストはマレーシアの3倍以上!利用したことがあるという人は私の周りでは聞いたことがありません。
(ただ、各自治体が運営する施設も最近は増えているようなので探してみてもいいかもしれません。)
他にも色々選んだ理由はありますが、それは実際に利用したレポートの方を参考にしてください!
産後ケア施設は2種類ーバンガロータイプとホテルタイプ
産後ケア施設は主に2種類。
- バンガロータイプ
- ホテルタイプ(ビルディングタイプ)
バンガロータイプは一軒家で私はこちらを選びました。(どちらのタイプも見学に行きました!)
主な理由は3つ
- 生活感があり、落ち着ける
- 赤ちゃん部屋が外からいつでも覗ける
- 食事は施設内で準備されている
本当に施設というより普通の一軒家のような感じで、リビングなども利用できるので生活感があります。
もう一つは、赤ちゃん部屋がガラス張りで外からパッと見れるようになっていたこと。ホテルタイプのところは扉が閉ざされていて入らないと見えないようになっていました。
また、ホテルタイプは食事を業者が運んできて自分の部屋で温めて食べる、というシステムだったので少し寂しい感じがしました。バンガロータイプのところはそこにあるキッチンで調理されたものを出来立てで運んできてくれるのが魅力的でした。
もちろん、これらは私が見学した施設の情報なので実際に気になったところは見てみるのがいいと思います。
産後ケア施設の選び方ーチェックリスト
興味がある人はまず早めに見学に行くことをお勧めします!
(私は出産の5ヶ月前に見学に行きましたが、それでもギリギリだよと同僚に言われました。)
その同僚のアドバイス↓
「ここは絶対確認しろ!」チェックポイント
- おむつとミルクは含まれているか
- マッサージは含まれているか
- 1日に何食出るか(最低4食)
- 授乳のサポートはあるか
- ひとりのナースが何人の赤ちゃんを見ているか(3人まで)
- いつでも赤ちゃんを確認できるCCTVがあるか
- 赤ちゃんの黄疸チェックはしてくれるか
- 夫も宿泊できるか
見学に行った施設はどの項目もクリアで、自宅からも夫の職場からも近く人もとても良さそう、ということで決定!
すぐにデポジットを払って予約をしました。
持つべきものはローカルの知り合いですね。本当に聞いておいてよかったと思いました。
【まとめ】マレーシアの産後ケアについて
せっかく海外で出産し子育てをするのだから、日本ではできないことを体験してみよう!と思い利用した産後ケア施設。
ローカルの同僚も「I miss Confinement Centre!」というくらい至れり尽くせりの生活でした。
おかげで体も完全回復!
残りの少ないmaternity leaveは自宅で家族だけで楽しめそうな余裕ができました。
マレーシア就職について
私はマレーシアの人材紹介会社で働いています。
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